私の蔵は、長野県長野市信州新町というのどかな田舎町にあります。
国道19号を長野市から松本市へ向かうちょうどその中間に位置し、町のほぼ中央に北アルプスに源を発する犀川が流れ、まわりは山々に囲まれ、標高400メートルを越えるため、同じ県の北信地方同様、毎年寒さの厳しい冬が到来します。
創業は江戸文政年間。以来、ほぼ100%地元向けに日本酒を醸してきました。
生産石数約60石と、全国にある酒蔵の中でも最も規模の小さい蔵です。
大量生産の必要のない規模ですので蔵人は私を含め総勢3名。
仕込み作業を行いながら、瓶洗いから瓶詰め、ラベル貼りに出荷準備、配達に営業、ペンキ塗りから蔵の補修などありとあらゆることを行っています。
当藏の酒は、精密な温度管理が出来る小さな仕込量〔200〜600キロ仕込〕で醸されたお酒です。できるだけ低温で米をじっくりとゆっくり溶かしていくため、もろみ日数〔全ての米をタンクに仕込んでから搾るまでの日数〕も35日程度となり、濃い味の料理と合わせても良しの食中酒として、味もありながらキレがあるお酒を目指して醸しております。
「小規模手造り」だからというだけで旨い酒が出来るとは思いませんが「小規模手造り」でも、食中酒としての旨さに繋がる手造りができるかを常に考え、その方法があればどんどん取り入れております。米を手洗・浸漬し、麹やもろみと朝から夜中まで繰り返した対話が米の旨さを引き出していると信じております。当藏ならではの風味を感じていただけたら幸せです。
八代目蔵元 尾澤俊昭
江戸文政年間(1820年頃)
代表取締役 尾澤俊昭 (八代目蔵元)
清酒(日本酒)製造販売、清涼飲料水(あまざけ)製造販売、漬け物製造販売
〒381-2405
長野県長野市信州新町新町168番地の1
TEL 026−262−2209
FAX 026−262−4888
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